礼儀正しい樹木達

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最近はずいぶん暖かい日が多くなり、新緑も少しずつ色の濃さを増している。これから蚊が発生し始めるまでのつかの間の時間はどうしても家の外に目が言ってしまう時期だ。今朝も子供達が学校に行ってしまった後、妻と二人で近所の公園に短い散歩に出ることにした。家から歩いて3分もかからないところに広がる保存樹林は元々このあたりにすんでいる農家の所有地のようだが、たぶんそれを市が管理することを条件に借り受け、市民に開かれた公園として遊歩道などを整備し、散策にいいコースが作られている。

全部歩けば何キロにもなるコースのあちこちには散歩やジョギングに訪れる近所の人たちが行き交い、ところどころに設置されたベンチで一休みする姿が見られる。足下を見ると木漏れ日の中、小さな山野草たちがちらほらと可憐な花を咲かせている。そんな静かな環境の中、我々もベンチで座って鳥の声に耳を澄ました。

ベンチに横になって、しばしボーッとどこを見るでもなくただ上を見あげ、視線を漂わせていたとき、「あれ?」ふと気付いた。木々の間から見える空の形がなんだか迷路みたいに見える。細い道が網目状につながってるみたいに・・・。よくよくみるとそれは道ではなくて、木の輪郭だった。樹木の1本1本が互いに交差することなく、ちょうど互いの間を50センチに保とうとでも申し合わせているかのように間隔を保っているのだ。植物というのは互いに太陽の光を求めて高く、広くと争うように広がっていくものと思いきや、まるで譲り合うように互いの領域を守っているようだ。お見事!

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