大改造

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これまただいぶ前の話になってしまうのだが…。

今年に入ってからというもの、描くこと以外のことにかなりの時間を割いている。もちろんそれは皆、作品作りと関わることなのだけれど…。

今年から来年にかけてはいくつかこれまで以上に大きな作品に挑もうと思っている。それを含め、この先数年に向けての構想を練る作業と、実際的な準備…。新たなモチーフを見つけ出し、アトリエに運び込んではエスキース作りをし、そこから次への展開を考えることの繰り返し…。そんなことをやっているうちにあっという間に3月に突入してしまった。新たなことを始めようと思ったときにふと気づいた。「…アトリエが、狭い…」アトリエができた当初は十分広いと思っていたのだが、10年近くたつと、本やら道具、収納家具や描きかけの作品、そして下地作業まで終えたパネルのストック…。なんだかんだ言って手狭になってくる。思い切って捨てればいいのだが、必要あって増えたものまで捨てるわけにもいかない。…そこで決心した。「…今までとりあえず今使わないもののごみ溜め状態になっていたアトリエのロフトスペースを何とかしよう。」

うちのアトリエは出来るだけ天井の高さを取って高い位置からの光を取り込みたいため、北側に高い片流れ勾配の屋根にしている。そして主な作業スペースの反対側にその天井の高さを利用してロフトスペースを作り、荷物置き場に使っているのだが、このスペースがほとんどごみ溜め状態。一応本棚など置いて普段読まない本を片づけたりはしていたものの、ほとんど有効に機能していなかった。アトリエの床面にも作り付けの本棚はあるものの、だんだん増えてきた画集の類がもう収納できる量を超えてきてしまい、置く場所もなくそこここに積み上げられている状態。大きめの紙に描いたエスキースの類はしまう場所もなくロフトの床面に散乱していた。そこにロールキャンバスやら大きな木枠などが重なって、もうぐしゃぐしゃ…。

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まずはすべての荷物を見直し必要のないもの、使えないものを廃棄する。次に前々からほしいと思っていた大判の紙を収納できる”マップケース”を購入して無意味に散らばって床を埋めていた紙類を整理することにした。文房具屋などで画用紙などの収納用に使っているあれ。調べると結構高い。10万円以上するので買えずにいたのだが、インターネットで調べると中古で3万円程度のものが見つかり、思い切って購入。それからロフトの一番高さのある壁面に本棚を作って使用頻度の低い本を整理することにした。近所のホームセンターに集成材で”浮造り仕上げ”というやつを見つけた。

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集成材はあまり好きではないのだが、これは風合いがなかなか良く、黒というかグレーというか、色もいいのでこのまま使えるぞ!とすぐに何本か買ってきた。ところが一つだけちょっと問題が。要は表面を焦がして研磨した感じなので場合によっては色落ちするという。まあ、本棚に使うくらいじゃ問題ないとは思うのだが、冬場、結露でもしたときに色落ちして本を汚さないとも言い切れない。念のために軽くラッカーを

IMG_2363.jpgIMG_2371.jpgIMG_2361.jpg塗ることにした。本当はこのままのマットなグレーの色調がきれいなので、できればその感じを生かしたいと思いかなり薄めたラッカーを使ったのだが、それでも結局濡れ色のほとんど黒に近い色になってしまったのはちょっと残念。とりIMG_7775.jpgあえず材料はそろえた。現場合わせで材木を切り、電動ドリルを使ってねじ止めしていく。なんとなく2日間でそれらしいものになった。今までただ積み上げられて読まれることもなかった本もそれなりに納まり、マップケースに紙類を収めることで今まで見えなかったロフトの床面も顔を表した。マップケースの上にできた空間には下地作業を終えたパネルがおさまり、おかげでアトリエを占拠していた物たちがずいぶん上に片付いて少しは”マシな”作業場が戻ってきた。

…なんだかどこぞのテレビ局のリフォーム番組「ビフォーアフター」みたいになっちゃった…。さてさてそろそろ本格的に作品作りに取り掛からなければ!IMG_2434.jpg

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