アスレチック

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前にも書いたかと思うが私が住んでいるところはいわゆる住宅地ではない。市街化調整区域。新たな人が住宅を建てられない土地…とでもいえばいいのだろうか。周囲は畑や雑木林に囲まれ、古い農家が点在する。今の我が家ももとはと言えば農家の分家だったところ。大体”分家”とか”本家”とかいう言葉が普通に飛び交っているところが初めは新鮮だった。そんなわけでうちの庭と隣の地境には高さ25メートルはある見上げるばかりの大木が1列に並んでいる。それが気に入ってここに

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移り住んだくらいなのだが、住み始めてはや10年、それらの木々は見る間に巨大化し、庭をすっかり日陰にするばかりか、風の強い日に上の方で腐ったかなり太い枝が屋根の上にどしんと音を立てて落ちてくるようなこともしばしば、その上何年か前にその中の1本の木が立ち枯れてしまった。放っておけばいずれは根元から腐り、我が家の上に倒れかかってくることになる。もうこのままではどうにもならないと今月、ついに業者を頼んで思い切って大

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幅に枝を選定してもらうことになった。誠に痛い出費。大量の枝が切り落とされ、散髪の後みたいにすっきりした木々、だがそこには大量の枝が残った。全部処分してもいらうこともできるのだが、それでは処分費がばかにならない。そこで太い幹などいくつかを残してもらって庭づくりにに利用することにした。

思いついたのが子供のための遊具作り。あまり活用していなかった庭の空き地スペースに小さな公園をつくることにした。昨日の午後、妻と一緒に、動かすのも大変な丸太をぜいぜい言いながら転がして運び、ナタやらノコギリ、斧やドリルを駆使して細工する。ぐらつかないように固定しながら階段や平均台もどきを作り、もともと庭にあった幼児用の滑り台をつなげてちょっとしたアスレチックコースに。2時間程度かかったろうか。学校から帰ってきた娘の喜ぶ顔を期待しての親心だったが、実際に帰ってきた娘の反応はこちらの期待とはちょっと違っていた。「うわー!」と喜び一通り乗ったり飛び降りたりした後こちらに向かって言った言葉は「あとは何作ってくれるの?」だった。そして娘は我々が作った”力作”を尻目に、ただ雑多に置かれたままの切り株置き場の方でもっと楽しそうに遊んでいるじゃないか。これは悔しい。こんだけ苦労して作ったものが、何もやる前のものに負けちゃったわけだから。完全敗北としか言いようがない。「…このまま1日を終えるわけにはいかない。」そんな闘争心がむくむくと湧き上がっ

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てきたのは私だけではなかったようだ。私はいくつか長さ1メートル程度の太い切り株に目をつけて、今作ったばかりのコースの脇の何カ所かに穴を掘り、縦に埋めて高めの踏み台を作ることにした。これでコースの縦の流れに対して横の動きと高低差の広が

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りが生まれるはず。妻は倉庫から使ってなかったロープを持ってきて木に掛けはじめた。高い枝に引っ掛けて垂らし、途中にいくつも結び目を作って足を引っ掛け登れるようにする。それも終わるとクレヨンを持ってきてアスレチックコースに絵を描き始める。つられて娘や私も。枝を削ってヘビにしたり、それぞれ勝手に

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遊び始めた。娘もだんだん面白くなってあっちこっち登ってみたり、ロープを登っててっぺんまで木登りしたり…。気付くとすっかり暗くなっていた。何とか親の面目を保つことができて我々も大満足。夕食は後から帰ってきた息子にコンビニ弁当を買いに行かせ出来上がったミニ公園で思い思いに食べた。

そんなわけで今日は家族みんな筋肉痛!

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