その後の話。

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そろそろ1週間経とうとしているあの黒板ジャック。昨日学校の生徒たちが書いてくれた手紙を拝見することができた。それぞれの教室に描いた学生たちにあてたお礼と感想が書かれた手紙たち。その数約200通。一人一人丁寧に書かれていて、中には裏面に”レタージャック”と称した絵を描いてる子までいる。もちろん授業の一環として先生に書きなさいと言われて書いた手紙なわけだが、心のこもった文面を見ると、こちらもやってよかったなと思える。せっかくなのでそんな中からいくつか紹介したい。

最初に言っておくがこれはあくまでも私ブログである。黒板ジャックの公式な報告をするつもりなど全くない。なのでここで紹介する手紙も決して教育委員会ご推薦みたいなものではまったくなく、あくまで私の超個人的判断基準、たまたま私の心の琴線に”引っかかっちゃった”ものだけを紹介するものだということを、あらかじめ言っておく。

手紙はそれぞれの子供の個性がその文字にも滲み出ていて、実に味わい深い。本当なら書かれた手紙の画像をそのままお見せしたいところだが、そこまでやると見る人が見れば個人を特定できてしまうので、ここは涙をのんでパソコンの文字に”翻訳”させていただくことにする。それなら書いた本人と私にしかわからない。

さて、はじめは思わずハナマルあげたくなるようなこの手紙。

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「絵、すごかったです。油絵をはじめてみました。犬の絵もすごくかわいかったです。後、ラッパをふいている森の中にいた男の子がいる絵もすごくうまかったです。生とさんでもこれだけうま

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いのに先生はどれだけうまいんだろうとすごくわくわくしました。見たらそうぞうをたくさんこえていて女の人のリアルな絵が書かれていて、とってもすごかったです。だましえで紙を書いていると言われてすんごくびっくりしました。本物の紙みたいで、だまされました。わたしもびじゅつ大学の生とになりたいと思いました。」

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見てきた全体を的確にまとめながら、だれが一体えらいのかは”きっちり”押さえておくことを忘れない。なんと巧みな文!きっと君は出世するよ!ちなみに油絵を観たと言っているのは、黒板ジャックの絵のことではなく、いくつかの教室に学生の作品を持ってきていたのを見たのだと思う。

次は打って変わって情熱にあふれる秀作。

「よくあれをつくれたですね!あれはすごくてぼくはこうふんしました。そしてぼくがおもったのは、よくはいれましたね!?それだけ絵のさいのうがあると思ってすごいと思いました!?すごくうまくてぼくも、みならってえをうまくしたいです!?こんなうまいものを見してくれてほんとうにありがとうございました。!?ほんとうにありがとうございました!?」

随所にちりばめられたびっくりマークとはてなマーク。実際はそれ以外のもスマイルマークも入っていて、情熱が文字だけでは言い表せない、そんな”男の熱”さを感じる。「よくはいれましたね。」はよく美大に合格しましたねという意味かな?

次、観察力が素晴らしい作品!

「とてもりっぱな絵をかけるのはすごいです。わたしはけっしてかけないと思います。チョークをいっぱい使うので下のところがこなだらけでした。「がんばってかいたんだなー」そう思いました。毎日が図工なのでわたしもこの大学に行きたいです!またかいてほしいです。」

チョークの粉を見て描くのにかかった時間や努力に思いをはせるとは素晴らしい感性。詩人ですね。

次。食いつくところは人さまざま。

「絵がどれもすごかったです。いそがしいのにわざわざきてくれてありがとうございます!これからもがんばってください。大学では、図工だけをやっていると言っていましたが、全部図工なのかが気になりました。図工、がんばってください!」

はい。図工、がんばります!

最後、個人的には一番好きな感想文。

「武蔵野美術大学の人たち黒板の絵ありがとうございました。すごくリアルですごくこわくてきもちわるかったやつもありました。(しょうじきで)作品のなかにもすごくいいなと思ったやつもありました。きょうしつに入るとすごくリアルですごくこわい作品がかいてあってびっくりしました。油絵や黒板に書いたすごくリアルですごくこわくてきもちわるかったやつもうちでかいてみようかなと思いました。」

すごくリアルですごくこわくて気持ち悪いの繰り返しがすごくリアルですごくいいです。

 

金曜日のテレビ放送を見た人はどれくらいいるだろうか。黒板いっぱいに描かれた落描きを観て目を見張る子供達。これから消しますの言葉に「えー!!もったいない!」と叫ぶ子どもの姿…。なんと無垢で純粋な感性!…ところで撮影を終えたメンバーからはこんな情報も…!

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「子供達、始まる前にすごい作戦練ってましたよ!「カメラに向かってピースなんてやったら絶対写してもらえないからな!ちゃんと絵を観てすごーいとかやらなきゃ!」とか何とか…。」…なかなか侮れませんぞ。あの天真爛漫、無垢な姿の中にも、したたかな彼らの戦略が隠されていたのかもしれない。貴方はそれが見抜けますか???…もちろんだからといってあの子供たちの驚きが嘘だなんてことは、絶対ございませんがね。

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