明けましておめでとうございます。

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…といってもすでに1月も終わろうとしている。ずいぶん間が空いてしまった。

その間、特別締め切りに追われるとか大病をしていたとか、大変なことが起こっていたわけではないが、いろんなことをやっている間に書きそびれてしまった。

死んだと思われるといけないので久しぶりに書くことにしよう。

今年の正月は韓国で過ごした。妻の実家のお母さんの家に5泊ほど。これまで韓国で正月を過ごしたことはなかったのだが、一度は子供たちのためにも、韓国のお母さんのためにも正月を韓国で過ごしたいと、なんとなく思っていた。…ということで、今回勢いで急きょ、行くことになったというわけ。

 そこで年末になって韓国行きの飛行機便を調べ始めたのだが、見てびっくり、まあ、どこの飛行機もえらい値段。さすが年末年始は海外旅行シーズンだということをさっそく思い知らされる。子供たちも成長するにつれ、いろんなところで一人前の料金がかかってくる。ちょっと冷や汗が出た。いろいろ悩んで調べ直した挙句、待てよ。年末年始がだめなら年明け出発ならどうだ?と、調べてみると、大みそか出発と同じ条件のものが元旦出発では半額で行けることが判明。よし!これだ。と、決断した。子供たちが大きくなるにつれ、学校の予定やらなんやら、子供たちの空いてる日に合わせなければならなくなる。本来絵描きなんて一般社会の休日なんか関係なく、一番安い、シーズンはずれの時期に行ける職業のはずなんだけど…。

 ところで実は韓国の正月は主に旧正月を祝うので11日というのは単なる休日という感じ。伝統的な正月行事のようなものはほとんど見られことなく、2日からはほぼ、普段通りの日常生活に戻る。だから特別新年を迎えたという感覚は味わうことができないのだが、子供たちにとっては初めての真冬の韓国体験だった。韓国の冬は寒い。向こうについた日は確か最高気温が氷点下だったかと思う。顔にあたる冷気が切れるように痛い。しかしいったん建物の中に入ればいわゆるオンドルと呼ばれる床暖房がしっかり効いていて、またベランダにも窓があり、さらに室内の窓も2重になっていて、室内はかなり暖かく、薄着に裸足で過ごせるほど。このあたりはパリの生活とよく似ている。たぶん北海道などの寒い地方の生活もそんな感じではないかと思う。実のところ、関東地方の「外がそれほど寒くない分、室内は意外に寒い」生活に慣れている私にとっては、このオンドルの暖かさは暑過ぎて、床は熱くてどこに座っていいかわからないし、寝るときは暑さで眠れないくらい。でもここ生まれの妻にはそれがちょうどいいらしい。育った環境によって感じ方はずいぶん違うみたいだ。

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 今回は急に行くことになったので、ほぼ何の計画もないまま、ガイドブックすら持たずに行った。向こうのお母さんも元旦こそ休日だったが次の日からは朝から仕事。我々はその日その日、行き当たりばったりにのんびり過ごした。一番面白いのは近所の市場。果物や魚、漢方に使うなんだか干したトカゲやカエルみたいなもの。露店に雑多に物が置かれている中を大勢の人々に交じって眺めるだけでも十分面白い。そ

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う、いくつかの肉屋には豚の生首が並んでいたりする。市場を離れた近所のデパートでは妻がお土産やらなんやら、いくつか買い物をするのだが、韓国のデパートの店員は日本とはちょっと違う。一言で言えば非常に積極的。何かをボーッと眺めているとすかさず誰かが近づいてきて”お勧め”が始まるのだ。何かを探しているときにはとてもいいのだが、1人でじっくり見ていたい時にはかなりのプレッ

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シャーになる。それが嫌な妻は、わざと日本語で私と話しをしながら自分は韓国語が通じないみたいなふりをし、店員が簡単に話しかけてこないようなバリヤーを張り、万が一それでも話しかけてきた時には私に店員と話させるというスペシャルテクニックを使う。”外人のふり作戦。” 私の話す韓国語はもちろん日本語なまりの韓国語なので店員にはすぐわかる。そして、妻いわく、店員は外国人に親切なんだそうだ。

 そんなこんなでほとんどは妻の実家水原(スウォン)で過ごしたが1日だけソウルに出

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かけた。息子がもらったお年玉で韓国の古銭を買いたいというので南大門市場の近くのにある、古銭を売る店が集まった地下街に行くこにしたのだ。妻も韓国を離れて10年以上になると、すっかり様子が変わって電車の乗り方もよくわからない変な韓国人みたいになっている。ああだこうだいろんな人に聞きながら電車に乗り込み30分ほどでソウルについた。ソウルでは

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南大門市場にほかに、ふと見ると南山タワーが見えたので登ってみたり、ぶらぶら歩いていたらなんだか賑やかなところだと思ったらそこが明洞(ミョンドン)だったり、さらにそこから仁寺

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(インサドン)に行ってお土産屋をひやかしたり、”まるで観光客みたい”なコースをうろうろした。それはそれでたまにはいいもんだ。

 子供達、特に下の子(1の女の子)は久しぶりに会ったおばあちゃんと会えたのがうれしくて、言葉もろくに通じないのに夜はおばあちゃんのベットに潜り込んだりしていた。血のつながりってそういうことなんだろうなあ。少しはおばあちゃん孝行になったかな? 帰りの日、飛行場に向かうバスの中で悲しくなってずっと泣いている娘を見ながら、ふとそんなことを思った。

 56日、これでもかと次々出される韓国のお母さんの御馳走、妻のお兄さんが連れて行ってくれた焼肉屋の食べたこともないようなおいしい焼肉、せっかく来たのだからとあれもこれもと食べまくったその結果。帰国後の家族4人の体重の合計はなんと8キロ増だった。誰が何キロ増えたのかは秘密でございます。

 

1件のコメント

  1. 相澤 おさむ
    2015-02-18

    私も一度は行ってみたいですねぇ?

    返信

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