仕事納め

今年最後の仕事はM8号のミクストメディアによる作品となった。

パネルにべニア板の目止めとして薄い白亜地を施した上に、雁皮紙を膠貼りした下地の上に、主にメインは鉛筆。そのほかに水彩、色鉛筆、パステル、チャコール、白亜を膠溶液に溶いたもの、様々な画材を併用しながら描いていくもの。

あれこれ試行錯誤しながら、描き込んだり壊したりの繰り返しによって次第に形が浮き上がるような描き方といえばいいのだろうか。多少、手順的にはテンペラと油彩の混合技法に似ているかもしれない。ただし油は一切使ってはいない。

これはどこかにそんな技法があってやっているわけではなく、自分であれこれ試しながら作り上げてきた方法。さらっと描き上げるつもりが、けっこうあがいてしまい、何とか年内にあげようと、結局は昨日、徹夜をする羽目に。そんな今年の仕事納め。

実はこの作品、年初めにカルチャーセンターの東急BEの講師たちによる「東急セミナーＢＥ講師水彩画展」が開かれることになっていて、そこに出品する。他にも知り合いでは独立展の中嶋明さんやら二紀展の塩谷亮君、水彩の永山裕子さん他、いろんな人たちが出すことになっているのだが、”水彩画展”といわれてまともに水彩画なんか出したら水彩の女王、”永山裕子大先生”に勝てるわけがないので、何とか自分の土俵に持ち込もうと「水性のもの、使ってればいいんだよね!」…と、いう手に出たという次第でございます。

よろしければご覧ください。ちなみに今回私の絵は非売品として出品されますが、来年のうちに他の作品と一緒に再び展示する予定。

一応、制作過程の画像など、いくつかのせておこうかな。

「東急セミナーＢＥ
講師水彩画展」

期間：2015年1月8日(木)?1月13日(火)