図工の先生

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 今年のクリスマス、子供も5年生にもなると、学校の友達からのクリスマスパーティ?のお誘いなど、いくつかお声がかかるようなお年頃の様で、ここ数日、日替わりで友達の家に遊びに行ったりしていた。そこでうちでも何かやってやろうかということで、今日、焼き芋大会を催すこととなった。毎年冬になると庭の木の枝を大量に切るため、庭は切り落とした木の枝の山がいくつもできてしまう。放っておくとそれが積み重なって大変なことになるため、ひと冬に数回焚火をしなくてはならない。全て縛ってゴミの日に出すとしたらそれこそ何週間かかるかわからない大仕事になってしまうが、焚火で燃やせば数日の作業で済むうえ、焼き芋をというちょっとしたイベントができるだけでなく、燃やした灰は庭の肥料になる。無駄がない。だから近所の農家ではどこでもやっている必要な作業でもある。そんなわけで今日(正確に言えばすでに昨日)の午後、近所の子供たち10数人が我が家の庭に集合した。初めは見慣れぬ作業におっかなびっくりだった子供たちだったが、慣れてくるとそれぞれ自ら枯れ木や落ち葉を集め始めたり、一方では落ちている銀杏を拾い集めていたりする子供たち。誰かが持ってきたマシュマロを焼いて食べていたり、しまいにはベテランみたいに火を守っているちびっこ達の姿を見るとなかなか捨てたもんじゃないという気がしてくる。実際、初めは私がひたすら火をおこしていたのだが、途中からはほとんど子供たちがやるのを見ているだけで、椅子に座っていると、肩をマッサージしてくれる子がいたり…こりゃ、なかなかいい企画だったかな、なんて思ったり…。そんな中、聞こえてくる子供たちの会話に耳を澄ますのもなかなか面白いものだ。…「クリスマスにこんなバ…こんなことしてるやつ珍しいよな!」すかさず私は言う。「今、ついうっかり”こんなバカなことしてるやつ”って言おうとしてただろ!コラ!」たしかにクリスマスに焚火…妙な組み合わせだとは思っていたのだが。

 友達「小尾ちゃんのお父さんって絵をかくの?」息子「そうだよ。」友達「絵がうまいんですか?」私「そりゃあすんげー上手いよ。」友達「会社員じゃないの?」息子「大学の先生とか、カルチャーセンターっていうところの先生とかやってるんだ。」友達「へー。それじゃ、頭いいんだ…。」それを聞いた後の息子の微妙な反応が面白かった。「え?…。うん。…でも大体図工の先生だけど…。でもそういう頭はいいんだよね…。」

 大学の先生=頭がいい…と思っている友達の言葉に対して「うんそうだよ。」と言い切れなかった息子の良心…。でも、絵がうまいのと頭がいいのとは違うなんて言ったら…オヤジの顔色もうかがわなければならない板挟み…。一瞬の反応の中に実に複雑な思考が行ったり来たりしている様が見事に見て取れるのだったのさ。

 そう、息子よ。絵を描くのはおバカさんではできないのだよ。

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