未完成

  白日会の案内も載せないまま今日になってしまった。明日が初日です。

問題の出品作だが、恥ずかしながら今回は未完成の状態での出品となった。未完成のままの出品は今回が生まれて初めて。今まで図録の撮影の間に合わなかったことは結構あるものの、展覧会に間に合わなかったことはなかった。理由はいろいろあるものの、何を言っても言い訳にしかならないので書くのはやめておく。

…とはいえ途中といっても見るからに一瞬にして「うわ!描きかけだ。」とわかるほどではない。一見できているように見えて、よく見るとあちこち手つかずのままなところがあるといった状態。

 何とか「一見できているように見える」ところまでもっていけたのにはちょっとしたハプニングがあった。実は搬入後、事務所から連絡があった。作品に傷がついてしまったというもの。

作品の移動の際の事故。こりゃ困ったなと思っていると、業者が今から作品を届けに来てくれるという。そして直した後、展覧会に間に合うように再び取りに来てくれると…。話で聞く限り、傷がついたと言っても一部、壁を描いた部分がすれて白く線がついているという程度のようで、たぶん直すには大した手間がかからないだろうと考え、任せることにした。

IMG_4789.jpg戻ってきた作品を見ると、実際10センチ程度、そこだけこすれてつやが引けて白く見えるようになった程度のものだった。修復するほどのものではない。ただ油を塗っただけで元通りになった。

さて、持ってきた作品を再び取りに来るまで残り2日間が残った。この土壇場、もうだめだと思っていた時に降って湧いたの2日間の猶予時IMG_4831.jpg間…。どれだけ貴重な猶予時間かは、絵を描いている人にはよくわかってもらえると思う。まあ、一度終わったと思っていた矢先、気分がすっかり解放されていたものを再び戦闘モードに戻のにはちょっと戸惑ったが、実際作品を目にすると、短い時間、どこをどうしたらいいか、IMG_4844.jpg頭の中がフル回転を始める。2日間なので、1工程描いた後、乾きを待って2工程目といった作業はできないが、1工程でやれるだけのことはいくらでもある。こういう場合、優先されるのは描いてない部分の描きこみではない。ある部分は描きかけで放っておいてでも全体としての作品力を上げることの方が大事になる。細部のつじつま合わせよりは、もっと本質的な部分がある。それで完成までもっていくことはできないまでも、少なくとも2日前と比べ、空間の奥行きと光の統一感はずいぶん違ってIMG_4775.jpgきたんじゃないかなあ…、と、自分では思っているわけだが、果たして会場でどう見えるかは私にもわかりません。

そんな今回の作品ですが、よろしかったらご覧ください。「制作途中がどんなもんかを見られますよ。」ということでご勘弁願います。

展覧会の詳細はこちらをご覧ください。

http://www.osamu-obi.com/exhibition/2013/03/89.html

ちなみに今回、私が会場当番の日は3月30日です。

そしてもう一つ。今回、わが絵画組成室の優秀な教務補助、永瀬さんが白日賞とアルトン賞のダブル受賞という快挙!…らしい。今回私は審査にかかわっていないので、「そうだ。」と言い切れないのだが、おそらく本当。わたしゃ親じゃありませんが、「お父さんはうれしいよ!」の気分です。

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