東急BE

  昨日、久しぶりに東急BEに行った。私がここで鉛筆デッサンクラスを受け持つようになったのはもう15年近く前の事になる。ちょうど大矢英雄さんが持っていたクラスを引き継ぐ形での出発だった。どの教室でもそうだと思うが誰かの後を引き継ぐというのはなかなか大変なものだ。前任者のやり方との微妙な違いはもともといた人にとってはなかなか馴染みにくいものだからだ。そんな中、初めの数年は苦労も多かった。特に当初は生徒の大半が会社勤めの若い年代の人たちだったため、夕方6時半の開始時間に間に合わない人も多く、ひどい時は開始時間にモデルさんと私だけしかいない。なんてこともあった。忙しい年代のため、仕事関係で来るのが難しくなったり、入れ替わりも激しく、こちらもまだ若かったのでどう接していいのかわからないこともあってなかなか教室の雰囲気がつかめなかった。結局数年のうちにメンバーの大半が入れ替わることになったと思う。そのうち幾人かの主婦層の生徒さん達が加わり始め、定着してくれるようになってからは教室の雰囲気も和やかになった。それまでは黙って2時間半ひたすら絵を描き続け。終わったら黙って帰って行く。という雰囲気があったのだが、生徒同士の横のつながりもでき始め,若い人から上の年代の人まで定着する人が多くなった。3年、4年と長く続ける人の中には少しづつ興味の幅も広がり、鉛筆画だけではなく、水彩、パステルと、色を使いたくなる人も現れ始め、やれる範囲で自主性を尊重してあげられるまでになった。初めはものの形もとれず、ものに影があることすら意識できなかった人たちが今や立派にものの形態や質感まで表現するようになっていく様子を見るのはなんだかんだ言ってうれしいものだ。メンバーの中には私が始めた当初からの人もいる。ずっと継続することは難しいが、仕事に余裕ができた時に戻ってきてくれる人、本当にたまにしか来られないがそれでも連絡を絶やさずにいてくれる人、私の知らないうちに白日会に出品し、入選していた人…などなど。この10年以上の間にいろんな人と関わることができたことは自分にとってもいい経験になっている。

実はこの東急BEは渋谷の東急プラザにあったのだが、今年自由が丘に引っ越した。

http://www.tokyu-be.jp/class/jiyugaoka.html

ちょうどその間にフランスに行ってしまったために1年ぶり、戻ってきたときには全く違った場所になっていたという訳。久しぶりの授業に少々緊張した。まだ真新しい教室には懐かしい顔達と新しいメンバーが待っていてくれた。場所が変わったことでどうしても遠くなってしまい、来られなくなってしまった人もいるのは残念だが、それでも多くの生徒さん達が残ってくれていたことはうれしかった。教室は新しくてまだ勝手がわからず戸惑うこともあったが、照明など、以前よりも使いやすいようによく考えられていて慣れればよさそうだ。教え始めはなんだか妙な感じだったが始まってしまえばすぐに元通り、なんだかつい先週まで教えてたような錯覚をも覚える。これからまた新たな場所での始まりだ。どうなることやら。

そう、私がいない間、引っ越し期間をはさんで講座をつないでくれた渡抜亮氏に感謝をささげます。

http://fotologue.jp/ryow#/727096/727151

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です