オイルスケッチ(その2)

先日描いたKay君のオイルスケッチにグレーズをかけてみる。
肌にはバーミリオンと僅かなイエローオーカー、部分的にはシルバーホワイトも僅かに混ぜ込む。鼻の穴の黒い部分のは黒+赤レーキ。メディウムを多めに透明感と厚みを与えた。
いつもはそこまでで、乾きを待って寒色を重ねるがレンブラントの経験を生かし、そのまま部分的にグレーを入れていく。背景は黒を基調に赤、黄色のレーキ、ウルトラマリンブルーを入れて色を見ながら深めていった。下層描きに約3時間、彩色層に1、2時間ほど。合計で約4、5時間。レンブラントの描くスピードや、明部、暗部における絵の具のテクスチャー、絵の具の扱いやすさなどから言っても、今まで試した中でもメディウムの感じとしてかなりいい方だと思う。ちょっとまだ気になるとすれば、乾きの遅さか。気持ち、遅く感じる。まだ工夫の余地がありそうだ。まだほかにも何枚か試してみたいところだが、Kay君は今、南仏に行っちゃったし他のモデルさんに頼まなくては。残る時間、他にもいろんな人を描いてみたいが、これからバカンスが始まると、パリの人達はみんなどっかに行っちゃうらしい。誰かやってくれる人、いないかな。

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