3日目の仕事

もう昨日の事になってしまったが、3日目の仕事。今回は忘れ物はなかった。2日目の終わりの画像が撮れてなかったので昨日の朝一と終わりの写真を載せておく。バンダイクブラウンの乾きが思ったより遅く、まだちょっと怪しい感じ。原画の右下の隅っこ、レンブラント自身が絵を描いているキャンバスの裏側に当たる影の中の暗い部分に一部下層描きの露出したように見える部分を見つけた。オレンジに近いような、思ったより明るい不透明な層があるのかもしれない。画面全体の温かみのある色調は、グレーズによる上層の色、またはニスの焼け色によるものというよりむしろこの下層の暖色による部分が大きい可能性がある。盛り上がったハイライト部分を除き一見薄塗りに見えるこの作品だが、思った以上に不透明層がしっかりしていると考えて進めるべきか。実際、下層描きにもレンブラントの場合、かなり幅があるようだ。早描きの作品の場合、一部下地の色がそのまま露出するほどのものもあるかと思うと時間をかけた作品の中には下層描きの段階で全て下地を覆いつくしてしまうものもある。今回の場合はもう少し、不透明層を積極的に入れたほうがいいように見えた。

一度暗くした部分を影の部分でも一部不透明で描き起こすつもりで茶系の暖色を中心に描き進めた。顔の部分に関してはある程度上層でのグレーズによって肌の赤味を出す余地を残しながら、この段階からある程度グレーから茶系までの色幅を使ってみる。

いずれにしても今回の作品は前回のもの以上に手探り状態の作業が多く、よって考える時間が長くなる。月曜にはしっかり乾いてますように。

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