手続き(その2)

さて本題の模写申請だが、現在進行形でバタバタしている最中で、どこまで書いていいのかわからない。模写について、対象となる作品をある程度絞り込み、関連する文献をあさることで思った以上に時間を取られてしまった。これまであまり書いてはいないが、今まで別に毎日遊びまわっていたわけではない。これは本来はすべて日本にいるうちに済ませておきたかったことではあるが、残念ながら日本にいる間は、いろいろなことに追い回されてとても終えることはできなかった。ここに来て、その他の事に追われることなく勉強にも集中できるというのもまた得難い環境なのだ。ある程度めどがつき始めたのが12月に入ったころ、いよいよ実際の模写に向けて手続きに入ろうと考えた。ただその段階で今回対象にしようとしていた作品が突然(おそらく他美術館への貸し出しで)無くなるという事態があったり、文献の読み込みがまだ完全ではなく、方針がまだ固まっていないこともあり、(実は、まだ知らなかった情報に出くわし、少しやり方の方向転換を考える必要も出てきているところだった。)まずはルーブルでの模写の環境がどのようなものかを知るために別の作品で試してみようと考えていた。具体的にいうと、コローの小品。数日間で描かれたと思われる質のいいものがたくさんあり、あまり技法を意識せずに短時間でできると考えたからだ。さっそく今回もまたムサビの卒業生、こちらで3年目になるというMさん…今回からは本人が実名でもいいというので…孫崎さんにお願いして一緒にルーブルのインフォメーションまで聞きに行ってもらった。
(孫崎かんなホームページ http://sunlight.tuzikaze.com/ )
彼女にはこちらに来てからずいぶん助けてもらっている。こちらに来て、どこの画材屋に行けば何があるといった情報も実際にその場所までいってくれたのもほとんど彼女だった。ほんとにありがたい存在。持つべきものはいい学生!!しかし果たして自分は授業で彼女に意味ある何かを教えてあげることはできていたんだろうか…。話は戻るが、もちろん事前にある程度の情報は仕入れてはいたが、(申請には大使館からの証明書が必要になるとか、模写事務所と言う様な部門があってそこでの手続きがいるとか、描けるのは一枚につき3カ月まで。土日を除く朝から1時半まで…などなど。)実際の事は行ってみないとわからない。今日のところはどこまでいけるか…。と、期待半分不安半分だったのだが、いざインフォメーションに行って尋ねてみると、3枚ほどの書類を渡され、「ここに電話するように。」の一言で終わり。その間たったの数十秒。完全な拍子抜けだった。帰って書類を見てみると、ほぼ、すでに知っていた内容が書かれていた。取りあえず、電話でアポイントを取らなければならないのだが、今の語学力では電話もままならない。そこでフランス語の堪能な知り合いのKさんに電話でアポイントを取ってくれるようにお願いし、まずは日本大使館に行って証明書をとった。こちらのほうはさすが日本の機関。行って5分くらいですぐに証明書を発行してくれた。(ただし知らなかったのだがこちらも事前のアポイントメントが必要だったようで、にこやかな対応ながらも、イライラ感が伝わってきた。次回からは、注意が必要。)一方のルーブルの模写事務所のほうだが、再三の電話にもかかわらず全くつながらないという。メールを送っても反応なし。実に1週間以上連絡つかず、しかも直接行ってみようにも事務所がいったいどこにあるのかさえ分からない。ついにもう一度、孫崎さんの登場、再度インフォメーションへ。同じ応対。「いや、電話をしてもつながらないんだ。」に対しては申請する人が多くて忙しいのだ。手紙を送れ。「場所がわからない。ルーブルの中にあるのか?」に対しては、他にある。書類の最後に書いてある通りに書いて出せば届くはずだという。帰ってもう一度確認してみると、そこに書いてあるのは住所ではなく、たんに部署名。これで届くという意味らしいが、結局いまだに場所は不明のままだ。その際、ひとつだけ有力な情報は、ルーブルの本部の電話番号。ここに電話すればいろいろ教えてくれるという。Kさんが電話してくれたところによると、模写の担当者は昨日からクリスマスのバカンスに入った。次に来るのは1月3日になる。とのこと。とりあえずは書類を送ってみるほかはなさそうだということ。
まだまだ先は続く。「うそでしょ。」と言う展開も。現在進行形なので本人も笑っちゃいられない。話がつまらないので関係ないパリの映像を入れておきます。

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