パッサージュ(Passaage)

パリの街並みは縦横の碁盤の目状ではなく、いくつかの拠点を中心とした放射線状に広がっている。なので慣れないとちょっとの角度の違いで道に迷ってしまう。それはそうと、道が放射状なので、当然それに沿った建物も日本のように四角くはない。そしてよく見れば建物は皆道路沿いに隙間なく建っている。つまり、建物は道路で囲まれた3角形の区画いっぱいに立っているのだ。場所によってはそれはかなりの広大な面積になる。ではその建物の真ん中はどうなっているのか。そのまま全部がぎっしり詰まっているとすれば大変に巨大な建物になる。しかも中心部分は窓一つない暗くて風通しの悪い部屋ばかりということに。ところが実際はそうではない。たとえれば細長い積み木を三角形に並べた感じ。まん中があいているのだ。そのことで採光と、風通しの両方を得ることができ、中庭が生まれる。以前、アトリエのことを書いたときに、京都の町屋の作りに似ていると言ったのはこのことだ。グーグルの航空写真などで見るとよくわかる。実際には、この三角形がかなり大きな場合が多くこの中庭はさらに細かく建物で分断され、蜂の巣のような状態になっている。そんな中庭の明るさを利用した建物内部の商店街があちこちに点在している。本当に庶民的な日本の商店街のようなものから歴史の重みを感じる格調高い通りまで様々。今日通りかかったところは「Galerie Vivienne」と「Galerie Vero-Dodat」。

「Galerie Vivienne」はかなり有名なのか中でスケッチをしている人たちも見受けられた。天井からの光が柔らかくどっしりとした風格のある通り。奥のほうにある古書店などは。まるでハリーポッターの映画の中にでも出てきそうな雰囲気だ。通りの片隅にいた猫もそこらの野良猫とはちょっと違う毛足の長い気取ったやつだった。「Galerie Vero-Dodat」のほうはもう少し短い通り。少し薄暗い通りにはほとんど人影もなくひっそりとしていてどこも店が閉まっているのかと思うほど。しかしそばに行ってみるとそんなことはなかった。革製品の専門店やギャラリー、みな開いている。しかし誰も入っていない。こんなので商売になるのだろうか。

華やかな表通りとは違ったこんな通りをゆっくり歩いてみるのもなかなかいいもんだ。

ところで日本の塩谷君(もう君付けは失礼か。)からメールがあった。ホキ美術館関係の記事に作品が出ているとのこと。

http://mytown.asahi.com/areanews/chiba/TKY201011030358.html

 

もうひとつ、11月23日にBS日テレの「ぶらぶら美術・博物館」20:00?20:54で、ホキ美術館について放送があるらしい。

 http://www.bs4.jp/guide/entame/burabura_art/index.html

いろいろ情報をくれる人がいるというのはありがたいことだ。こっちにいたら日本で何が起きているのか皆目分からないのだから。たぶん来年帰国したら浦島太郎だ。

 

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