ディテール(至近距離から見るフランス)

公園の風景。今まさに紅葉のさなか。色とりどりの葉の色、芝生の一部は落ち葉の黄色でまるで鮮やかなじゅうたんを敷いたよう。まるで一枚の絵のような光景。(絵描きの使うべき表現ではない。)…これが、一般的な絵葉書や観光案内で見えてくるフランス、パリの風景だ。しかし、ちょっとアングルを変えて見ると全く同じ風景にもかかわらず、また違ったフランス、パリが見えてくる。至近距離のパリ。遠くに向けた視線をずーっと足もとに下ろしてみる。そこにみえてくるもの、それは・・・、

ウンコ。野原一面のウンコである。飼い犬のウンコをはじめ、野兎らしいコロコロのやつまでその種類も多様。今日見た公園を見る限り、1平方メートル当り1から3個は落ちていた。しばらく散歩をした後のベビーカーのタイヤもご覧の通り。なのでぽかぽか陽気、一面に広がる美しい芝を見て思わず転げ回りたくもなるのだが、そんなことをしようもんならまさに”クソまみれ”になってしまう。そんな中、勇敢にも横になっている男女を1組目撃したのだが。

実はこれは公園内に限ったことではない。その量こそこれほどではないが、街中の路上でも基本的には同じだ。子供の公園の中にはその事態を避けるため、周囲にさくを張り巡らせてわざわざ(犬禁止)地帯を作っているところさえあるのだ。これはここに来てすぐに気付いたことではあるが、初めの一カ月は毎日があまりにも事件だらけで書く余裕もなかった。当初、我が家はこっちに来たらこっちにならって室内も土足でいこうかと考えていた。しかし、こちらに来てすぐに、外に出てウンコを踏まずにいることは不可能と気付いた。一方、うちの子供たちは日本の生活に慣れているので床を見れば迷わず転がってしまう。これは家にいながら間接的に「クソまみれ」になることは避けられないと、早々に室内土足厳禁に切り替えたのだ。

しかしパリジャン、パリジェンヌの名誉のためにいっておくが、全ての人が飼い犬のウンコ垂れ流しに加担しているわけではない。今日、同じ公園で、ビニール袋片手に愛犬の糞を処理している人を見かけた。中にはそんな人もいるのだ。垂れ流し天国のような状況の中、なんだかその人が輝いて見えた。

…それにしても今日何回ウンコって書いたんだろう。

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