ホームページ、リニューアルオープンしました。

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しばらく目の回る忙しさで1ヶ月以上ブログを更新できなかった。年内に2枚の大作を描き上げなければならないことに加え、現在武蔵美の絵画組成室で本格的に技法書を作る作業が進められており、そのための“作文”、制作過程用の作例準備、加えて子供の受験に関わるあれこれ・・・。もういろんなことがいっぺんに降りかかってきて、自分でも何やってんだかわかんないような状態で・・・。

そんな中、昨年末から不具合が生じてしまったホームページのリニューアル作業がようやく一段落を迎えた。この方面に関しては全くの素人のため、初めは自分で何とかしようかとも思っていたが、3日もしないうちにあっさり断念。これまでのホームページを作って下さった方に全てお願いすることになった。いや、ほんとにお願いしてよかった。こんなに立派なもの、逆立ちしてもとうてい自分には作れません!

ホームページ

今回、新たに加わったのは、技法の部分とビデオ。技法については以前から載せてはいたが、新たにレンブラントの技法について1年間パリで研究してきたことをまとめた論文を載せている。帰国後、私が使い始めたメディウムと、それに伴って描き始めたオイルスケッチ。そこに至る過程がこれを読んでいただければわかるかと思う。この中で使われている卵黄を含むエマルジョンを使った描き方・・・(厳密に言えば油性テンペラ)については近年のレンブラントのメディウム分析の結果から導き出したものではあるが、まだそれは現在のところ一般的に認められている方法というわけではない。一部では卵黄の検出されたのは劣化したスマルトが誤って認識されたものであるとの見方もあるらしい。しかし実作者として実際に当時の材料に近いものを用いて描いてみた者の実感としては、それによって達成される絵肌、筆の運びやすさ共に、必然性を感じる非常にしっくりくるものだったし、分析結果と矛盾しない中で最も合理的な方法だとも感じている。何より自分にとって最も重要だったのは自分にとって描きやすい方法だったこと。自分の表現の可能性を広げてくれるものだったこと。である。そんな前提で読んでいただければと思う。

Research Paper “Rembrandt’s Medium”

ビデオについてはだいぶ前にyoutubeにいくつかアップしていたのだが、当初、完全に趣味的に始めたもので、こんなものを知り合いに見られるのもちょっと恥ずかしいからと、公開しておきながらできるだけばれないようにと、検索に引っかからないよう、一切日本語を使わずアカウントも自分の名前を使わないでこっそりと始めたのだが、何年か経つうちやっぱりじわじわ広がってしまったようで、もはや“こっそり”の意味がなくなってしまった。そこでこの際表に出すことにした。見たことのない方はどうぞ!

おまけ。今描いてる作品はあんまり全て公開するわけもいかないのだが、ちょっとした部分の画像など、いくつかチラ見せ程度に。ここから全体を想像してみて下さい!

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